性の多様性、企業調査 琉球大学法科大学院「回答を」


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性の多様性に関する調査を実施している琉球大学法科大学院の学生ら=西原町の琉球大学法科大学院

 琉球大学法科大学院の学生と教員が、沖縄県内企業約100社に対し、性的少数者「LGBTQ」など性の多様性に関する取り組みを尋ねるアンケートを、初めて実施している。「性の多様性の尊重」がテーマの講義の一環で、3月中に集計する。学生らは「アンケートを通じて啓発にもつなげたい」とし、企業に回答を呼び掛けている。

 対象は東京商工リサーチ沖縄支店が発表した売上高上位100位と、県内金融機関とマスコミ各社。学生が中心となり、2月から順次アンケートを送付した。

 質問内容は講義で話し合って決定した。トイレや更衣室の使用に配慮しているかなど、48問を設けた。現在取り組みをしていない企業にも今後取り組む予定があるかや、やらない理由も尋ねる。

 講義を担当する矢野恵美教授は「那覇市など県内自治体は施策が進んでいるが、企業に関する情報が少ない」と指摘した。問い合わせは同大学院(電話)098(895)8091。