酒屋修復、6月祝賀会 津嘉山保存の会が協力 名護市


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総会後の懇親会に参加した津嘉山酒屋保存の会メンバー=2月24日、名護市の津嘉山酒造所

 【名護】国指定重要文化財に指定されている沖縄県名護市の津嘉山酒造所の修復を支援する、津嘉山酒屋保存の会の総会が2月24日、同酒造所で開かれた。市が6月30日に開催を予定する施設修復事業完了祝賀会について、市に協力していくことを決めた。

 この日は施設見学会も行われ、保存の会の約60人が修復された施設について、酒造所の担当者から説明を受けた。同酒造所は1924(大正13)年に創業、今年で94年となる。工事は7年かけ、4億円を投入した。瓶詰めやラベル貼りは今でも手作業でやっているとの説明に、見学者は「昔ながらの手作りには温かみを感じる」との声が聞かれた。普段は入ることのできない蔵の中も見学した。

 総会で保存の会の岸本林会長が「文化財の価値や保護の大切さを市民に伝えていかねばならない」とあいさつした。2018年度活動計画では、引き続き「赤瓦結マール募金」の応援プロジェクトを推進する。

 また、市民の文化活動の拠点活用に向け、支援する団体の設立に取り組む方針だ。(幸地光男通信員)