飛行禁止実現願う 保護者、団体設立へ 11日に報告集会 緑ヶ丘保育園 米軍部品落下3ヵ月


この記事を書いた人 大森 茂夫
報告集会について話し合う緑ヶ丘保育園の保護者たち=6日、宜野湾市野嵩の同園

 【宜野湾】沖縄県宜野湾市の緑ヶ丘保育園に米軍機部品が落下した問題から7日で3カ月が経過した。だが、依然として原因の解明は進んでいない。一方、同園の父母会は4月に、新たに卒園生、卒園生の保護者を加えた「チーム緑ヶ丘1207」を発足し、原因究明や園上空の米軍機飛行禁止を引き続き求めていく。宮城智子父母会長は「園上空を飛ばなくなるまで頑張りたい。父母会OB・OGの知恵や人脈が加わっていい動きができると思う」と意気込む。

 昨年12月7日に同園のトタン屋根に、英語の表記があるプラスチック製の筒が落下した。米軍は同型の部品がCH53Eヘリにあることは認めたが、「飛行前に取り外し、過不足なくそろっている」などとして「飛行中に落下した可能性は低い」と関与を否定している。だが保育士や近隣住民から衝撃音や跳ね返りの目撃情報があるほか、県は保育園付近に設置した騒音測定局に、2度の衝撃音などが記録されていることを明らかにしている。

 部品落下を受け、父母会は嘆願書を作り、園上空の米軍機の飛行禁止や事故原因究明を求めてきた。署名も募り、12万6907筆の署名を防衛省や外務省など関係機関に提出した。

 神谷武宏園長は「それぞれが飛ばないでと声を上げれば、周辺はどこも飛べなくなる。動きが広がってほしい」と語った。

 同園の父母会は11日午後2時から宜野湾市民会館2階で、2月の東京要請についての報告集会を開く。集会は入退場自由。問い合わせは緑ヶ丘保育園父母会の電子メールmidorigaoka1207@gmail.com