池本 初代王座手に凱旋 ボクシング 日本女子フライ級


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沖縄に凱旋した日本女子フライ級王者の池本夢実(中央)、琉球ジムの仲井眞重次会長(右)、仲井眞重春チーフトレーナー=9日、那覇空港

 ボクシングの日本女子フライ級初代王座を戴冠した琉球ジムの池本夢実(琉球大3年、静岡県出身)が9日、那覇空港に凱旋(がいせん)した。池本は「相手にしっかり合わせ、練習通りにやることができた。これからは追われる立場になる。頑張らなきゃいけない」と世界タイトル奪取の夢へ、表情を引き締めた。

 決定戦は東京・後楽園ホールで8日に行われ、小関有希(K&W)に3-0の判定勝利を収めた。池本は足を使い、確実にヒットさせて2回にはダウンも奪い、優位に進めた。同じ会場で天海ツナミ(アルファ、うるま市出身)の世界2階級制覇を目の当たりにし、「上には上がいる」と自らを奮い立たせる。

 琉球ジムに入会してから共に日本王者を目指し、セコンドを務めた仲井眞重春チーフトレーナーは「感慨深いものはあったが、まだ満足していない。ここで酔いしれず、世界(タイトル)を取るまでは褒めないようにする」と笑顔で話した。

 ジムの仲井眞重次会長は「右のパンチに秘めたものがある」と期待を込め「あとは詰めのうまさを伸ばして、集中力の中にも心の余裕が持てるかだ」とさらなる飛躍へ課題を示した。今後は防衛戦をこなし、キャリアを積んで1年半から2年以内には、世界タイトルに挑戦したい考え。