ブランド米で新泡盛 「幸鸛舞」甘く、香ばしく サンエー・石川酒造場・JAたじま


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幸鸛舞を紹介する(左から)大岩健太郎南島酒販社長、中西淳サンエー専務、仲松政治石川酒造場社長、友田達也JAたじま専務=9日、那覇市おもろまちのサンエー那覇メインプレイス

 サンエー(宜野湾市、上地哲誠社長)、石川酒造場(西原町、仲松政治社長)、JAたじま(兵庫県豊岡市)は9日、那覇市おもろまちのサンエー那覇メインプレイスで、共同開発した泡盛・幸鸛舞(こうのとりまい)(アルコール度数30度)を発表した。JAたじまのブランド米を使い、香り高く甘い味が特徴という。

 10日以降に、県内のサンエーやローソンで限定販売する。

 コウノトリの繁殖地として知られる豊岡市では、環境に配慮して化学肥料を使わず、減農薬で作ったコシヒカリを「コウノトリ育むお米」のブランドで販売している。幸鸛舞には選別で食用から漏れた小粒の米を使った。「育むお米」の大半を扱うサンエーが、食用以外での活用を図ろうと石川酒造場とJAたじまを仲介した。

 10日からサンエー各店、県内ローソンでは13日から限定販売する。南島酒販(大岩健太郎社長)が流通を担い、県内飲食店などに卸す。ラベルには「米焼酎黒麹(こうじ)仕込み」と銘打ち、泡盛になじみの薄い県外での販路開拓も目指す。

 幸鸛舞は720ミリリットルで1398円(税抜き)。サンエーは月間の売り上げ目標を700本としている。