比嘉大吾「倒すだけ」 防衛戦まで1ヵ月 WBCフライ級


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
3度目の防衛と連続KO勝利の日本記録に向け練習に励む比嘉大吾=13日夜、東京都杉並区の白井・具志堅スポーツジム

 【東京】世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者の比嘉大吾(22)=沖縄県浦添市出身、宮古工業高卒、白井・具志堅スポーツジム=は、4月15日に行う3度目の防衛戦まであと1カ月と迫り、13日に報道陣へ練習を公開した。「自分のボクシングをやれば結果はついてくる。確実に倒す」と語り、日本記録更新となる16戦連続KO勝ちに意欲をみなぎらせた。公開した練習では大粒の汗を流しながら、野木丈司トレーナーを相手にしたミット打ちなどを精力的にこなした。

 3度目の防衛戦は、神奈川県の横浜アリーナでWBCフライ級2位でWBCインターナショナルフライ級王者のクリストファー・ロサレス(23)=ニカラグア=を相手に行う。ロサレスの戦績は29戦26勝(17KO)3敗。比嘉はデビュー以来15戦15勝(15KO)。

 比嘉は2月末にフライ級の世界戦視察と合宿のため渡米した。帰国後は徳之島(鹿児島県)で7泊8日の合宿を行い、走り込みを中心としたメニューで自身を限界に追い込んだ。

 13日の練習ではスパーリングや自転車こぎ、20キロの重りを持ち上げるウエートトレーニングなどで約3時間汗を流した。新たに取り入れた練習メニューはないといい、比嘉は無心にこなしながら、時には負荷が掛かった足腰や腹筋を押さえながらジムの仲間と「きつい」と苦笑いした。

 連続KO「16」の日本記録が懸かった一戦でもあり、これまで以上に周囲の期待も高まる。「意識しようがしまいがKO勝ちでいく」と語った比嘉。これまで勝ちを積み重ねてきた普段通りのトレーニングで記録更新に照準を合わせる。