獅子、集落巡り厄払い 「旧二十日正月祭」 宮古島・城辺


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新たに購入された農機具に上り、厄払いをする獅子=7日、宮古島市城辺比嘉

 【宮古島】旧暦1月20日に当たる7日、宮古島市城辺の比嘉集落で伝統行事「旧二十日正月(パツカショウガツ)祭」が行われた。比嘉地域総合施設に登場した獅子舞と頭にクロツグの葉を巻いた人々が建物を周回した後、施設前の広場で獅子舞を囲んでクイチャーが披露された。その上で獅子がトラックで集落を1周し、車や農機具を新たに購入した家に赴き、舞を披露しながら安全祈願と厄払いをした。

 農機具を新たに購入した城辺運輸社長の下地修さん(53)は「安全に運転できるように祈願してもらった」と笑顔で話した。家族や従業員も集い、オトーリも行われた。

 旧二十日正月は明治時代に字有地の山林をめぐる士族と平民の長い訴訟が1912年に和解したことを記念し、翌13年旧暦1月20日から始まったと言い伝えられている。