【カナダ】エイサー指導 小橋川さんに感謝状 県友愛会が新年会


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琉舞やエイサーで新年を祝ったバンクーバー沖縄県友愛会の新年会=2月10日、バンクーバー近郊

 第43回バンクーバー沖縄県友愛会の新年会が2月10日、バンクーバー近郊のバーナビー市日系プレースで開催された。奥間保会長(金武町出身)が新年のあいさつをした後、県の民間大使の大山盛照さんが乾杯の音頭を取った。

 会は大山文子さん、草野明日香さんによる「かぎやで風」で幕が開いた。バンクーバー沖縄太鼓によるエネルギッシュなエイサーや金城ゆうとさんの「ぬぶいくどぅち」、婦人部の「浜千鳥」、子どもたちのパフォーマンスなどが次々と披露され、会場を沸かせた。

 恒例の会員持ち寄り夕食会は、辻本幸子さんのソーキ汁をはじめ、寿司、中華、イタリアンなど国際色豊かな料理が所狭しと並び、参加者を喜ばせた。大スクリーンで沖縄の歴史、文化などの動画が上映され、参加者の興味を引いていた。

 新年会には沖縄から小橋川真子(しんこ)さんが参加。小橋川さんは15年前に語学留学でバンクーバーに滞在。その際に県人会が沖縄文化継承のために始めたエイサークラブを指導したほか、パーランクー10個を寄贈するなど協力した。小橋川さんは「皆さんは子どもたちの成長を共に見守りながら、沖縄の文化や食などの伝統を引き継いでいる。今の沖縄であまり見られなくなってしまった『古き良き沖縄』の姿がここで見られるのがうれしい」と話し、若い世代を通して母県との交流を図るよう期待した。エイサー継承に貢献したとして、県人会から小橋川さんに感謝状が贈られた。

 最後はカチャーシーで締めくくり、会はにぎやかに幕を閉じた。
(奥間ひとみ通信員)