沖縄県西原町小那覇の空き地に産業廃棄物などが入っているとみられるコンテナ36個が不法投棄された疑いがあることが22日までに分かった。危険物が含まれているかは不明。2014年、市民から県環境部へ情報が寄せられ、発覚した。
県は5月にもコンテナの内容物の確認調査に着手する。放置した人物や産廃の排出源の特定も急ぐ。
コンテナは全長6メートルのものが34個、12メートルのものが2個。いずれも高さは約2メートル。一部、経年による劣化が目立つものや雑草に覆われているものもある。県の担当者がさびて亀裂が入った部分からコンテナの中身を確認したところ、注射器など医療関係の廃棄物が入っているように見えたという。
コンテナが野積みされている一帯は工業地帯で、夜間は街灯もなく人気もない。
周辺の事業所に勤務する男性は「少なくとも7、8年以上前から放置されている」と証言する。
別の事業所の女性従業員も「随分長い間置かれている。この辺りは地権者がはっきりしており、賃借者など関係者をたどれば、だれが放置したのか分かるのでは」と話した。