ウミガメ、海に返す 放流会、生態も紹介 読谷で保護2匹


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ウミガメの生態を説明する琉球大学のウミガメ研究サークル・ちゅらがーみーの学生ら=18日、読谷村の宇座海岸

 【読谷】読谷村宇座のジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ(東恩納盛雄支配人)の開業2周年を記念したウミガメの放流会が18日、同ホテル前の宇座海岸で開かれた。同村の都屋漁港で保護されたアオウミガメ2匹が放流された。ホテル宿泊者や地域の人たちが見守る中、ウミガメたちは夕日が沈みかけて赤く染まる海に元気よく泳いでいった。

 放流前には、琉球大学のウミガメ研究サークル「ちゅらがーみー」の学生らがアオウミガメやタイマイの生態を紹介。ウミガメは生まれた浜に戻ってくることなどを説明した。

 石嶺伝実村長も駆け付け、宿泊者らに「皆さんもまた読谷に来てほしい」とアピールした。

 渡慶次小3年の豊濱幸輝君(9)はウミガメ放流を見に友人や家族と訪れた。海に泳いでいく様子を最後まで見詰め、「放流するのを初めて見た。海まで下りて、泳ぐ瞬間がすごかった」と目を丸くした。

 栃木県から家族で旅行に訪れていた室井奏亮君(7)と奎亮ちゃん(4)の兄弟は「放流が見られてうれしい」「小さいのにすごい」と口々に感想を話した。