【東】環境省や県が絶滅危惧種として登録しているセンカクツツジが、21日から東村村民の森つつじ園で展示されている。同村つつじ祭りに合わせた特別展に、うるま市に住む元県議の上原政英さん(82)が出品した。25日まで。
センカクツツジは尖閣諸島魚釣島の固有種。1950年代に琉球政府の調査団が採取した。上原さんは知人から譲り受け、大切に育ててきた。
出品した二つの鉢は、譲り受けた原木と、これを挿し木で増やしたもの。原木を自宅から持ち出して展示するのは今回が初めてという。祭り実行委員会の要望で出品することになった。
2日の祭り開幕には開花が間に合わなかったが、現在は八分咲き。小ぶりの淡い紫紅色の花が鮮やかに咲いている。
「センカクツツジを切手にして日中友好のシンボルにできないか」と提案する上原さん。「貴重なツツジを多くの県民に見てもらいたい」と話し、来場を呼び掛けた。
東村つつじ祭りは21日までだが、25日まで「花見期間」としている。問い合わせは東村つつじ祭り実行委員会(電話)0980(43)2265(村企画観光課内)。