甘さと苦み絶妙 地元愛「野国いもラテ」好評 嘉手納「ジプシーコーヒー」


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野国いもラテを販売する新垣杏林さん=2月、嘉手納町の道の駅かでな

 【嘉手納】沖縄県嘉手納町の特産品・野国いも(甘藷(かんしょ))のペーストを使った「野国いもラテ」が人気を集めている。町内に住む新垣杏林さん(25)が道の駅かでなで出店する「ジプシーコーヒー」で、一日10杯限定で販売されている。繊維が残らないように漉(こ)した野国いもペーストの甘さとエスプレッソの苦みが絶妙で、本島南部や北部からもファンが訪れる。1月には嘉手納町から町優良特産品の推薦を受けており、知名度も上昇している。

 「野国いも宣言」を掲げる嘉手納町で生まれ育ち、県外で勤めた後、嘉手納に戻ってきた新垣さん。地元への愛情は強く、友人からは親しみを込めて「“いも顔”だよね」と評されたこともあるという。1月の嘉手納町産業祭りで、當山宏町長から優良特産品の推薦状を受け取った。

 県内のカフェで2年間、コーヒーを学び、25歳で独立。店舗ではコーヒーやカフェラテ、キャラメルラテなどをアイスとホットで販売している。

 新垣さんは「いろんな人に応援してもらい、助けてもらってできたのが『野国いもラテ』だった」と考える。「嘉手納町の認知度を上げるためにも頑張りたい」と目標を語った。問い合わせは、ジプシーコーヒー・新垣さん(電話)090(6858)5853。