うるま庁舎 禁煙施設に 沖縄県11市で初、市民と健康増進


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禁煙施設認定証を伊禮壬紀夫県中部保健所長(左から3人目)から受け取った島袋俊夫うるま市長(同4人目)ら=27日、同市役所

 【うるま】沖縄県は、うるま市みどり町の同市役所本庁舎の東、西の両棟を「施設内完全禁煙施設」に認定した。27日、県中部保健所の伊禮壬紀夫所長らがうるま市役所を訪れ、認定証を島袋俊夫市長に手渡した。県内11市の本庁舎では初めての完全禁煙施設認定となった。伊禮所長から認定証とステッカーを手交された島袋市長は「きれいな空気のうるま市を目指し、市民の健康増進と共に積極的に取り組んでいく」と語った。

 認定は県の禁煙施設認定推進制度に基づくもので、受動喫煙防止対策や健康増進を図ることが目的。施設内完全禁煙認定は(1)施設内に灰皿が設置されていない(2)施設内が禁煙であることを日常的に使用する出入り口に表示している(3)施設外に喫煙可能区域がある場合、同区域から施設内へ煙や臭いが流れないようにしている―の3点が要件となっている。

 市は昨年末から施設内の灰皿撤去や市民、職員への周知、職員を対象にした喫煙による健康被害に関する勉強会などを実施。中部保健所職員による2度の現地調査を経て、認定に至った。伊禮所長は「(完全禁煙施設認定が)市民の健康につながり、ひいては市の活性化にもつながると期待している」と述べた。