ざっくばらんに「ねこのはなし」 病気、情報共有 獣医師さんに学ぶ


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獣医師の伊良波千景さん(右から3人目)を囲んで猫エイズについて学ぶ参加者=3月27日、那覇市松尾のカフェLamp

 猫についてざっくばらんに語り合うトークイベント「ねこのはなし」が3月27日、沖縄県那覇市松尾のカフェLampで開かれた。ヒマワリ動物病院の獣医師、伊良波千景さんを招き、猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)や猫白血病ウイルスについて学んだ。

 伊良波さんは猫エイズについて「ケンカのかみ傷や交尾で感染する。食器の共用やグルーミングでは他の猫にうつらない」と説明。感染しても免疫力を強化するよう生活の質を上げると発症せずに長生きできるとした。一方、猫白血病は猫への感染力が強く食器の共用などでも感染し、長生きはできないと説明した。他の猫と隔離するなど感染の広がりを抑え、適切な飼育をするためにも生後半年を過ぎたら検査をするよう勧めた。

 犬猫殺処分ゼロに向けた啓発活動をする畑井モト子さんは「エイズの猫は早く亡くなると思って里親になる人が少ない」と現状を説明。「エイズでも元気に暮らしている猫がいる」と話した。

 ねこのはなしは、Lamp店主の中村綾子さんと那覇市議の中村圭介さんが主催し、2015年から実施している。参加費は保護団体に寄付している。初参加した城間剛さんは「勉強になった。猫について情報共有もできる場だ」と感想を述べた。