【ワシントン=座波幸代本紙特派員】米カリフォルニア州南部のメキシコとの国境付近、エル・セントロで3日午後2時35分、米海兵隊のCH53E大型輸送ヘリが飛行訓練中に墜落した。乗員4人が死亡したとみられる。
軍当局によると、事故機はミラマー海兵隊基地の第3海兵航空隊所属。事故原因は調査中で、他にも乗員がいたかどうかは明らかになっていない。
老朽化が指摘されるCH53Eを巡り、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の同型機は事故や不具合が続いている。2017年10月には東村高江で不時着・炎上事故が発生し、事故の規模が最も重大な「クラスA」に分類された。
12月は宜野湾市の緑ヶ丘保育園での部品落下、普天間第二小学校の運動場に重さ7・7キロの窓が落下する事故を相次いで起こした。1、2月は着陸装置の故障、6月に久米島空港へ緊急着陸した。
米海軍安全センターの17米会計年度(16年10月~17年9月)統計によると、航空機の10万飛行時間当たりのクラスA事故率は07年以降、過去最悪の5・28件。アリゾナ州でのCH53Eの事故2件を含む12件で21人が死亡した。