【琉球新報電子版】県内のはしかの感染拡大を受け、県保健医療部は5日、定期予防接種(第1期・1歳、第2期・小学校就学前の5歳以上7歳未満)の対象外になっている6カ月~1歳未満に対しても、ワクチン接種の費用補助をする方針を固めた。はしかは乳幼児がかかって重症化すると死亡するケースもあり、対策が急務だ。補助対象を広げ、早めの接種を促すのが狙い。
はしかを防ぐには2回の予防接種が有効で、予防接種法では定期予防接種を受けるよう規定され、原則として全額公費負担される。ただ、この時期を逃すと個人で受けなければならず、基本的には自己負担になる。はしかと風疹の混合ワクチン(MRワクチン)は1回約1万円、はしか単独のワクチンは約5千円。
県地域保健課は5日、新たに男女3人のはしか感染を確認したと発表した。県内で4年ぶりの患者が3月下旬に判明して以来、患者数は計21人になった。