県内 はしか発生 14年以来 観光の台湾男性


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 県地域保健課は23日、県内では2014年以来となる麻疹(はしか)患者が確認されたと発表した。はしか患者と接触した場合、はしかに感染する可能性があり、接触後は7~21日間の健康観察が必要となる。

 県は、24日から4月9日までの期間に発熱、発疹などの症状が現れた場合は、事前にはしかの可能性を連絡した上で「医療機関の指示に従い、受診してほしい」と呼び掛けている。

 患者は台湾から来沖し、17日から本島内に滞在する30代の男性。観光でモノレールやレンタカーを使い、那覇市や糸満市、北谷町、うるま市、名護市などを移動した。

 19日に発疹が現れて中部の医療機関を受診して入院し、検査の結果、はしかであることが分かった。男性は現在、保健所の健康観察の下で療養している。

 県によると、はしかは感染力が非常に強く、小児が感染すると、肺炎や中耳炎、脳炎などの合併症を引き起こす場合がある。

 第1期(1歳)と第2期(小学校入学前)の2回、はしかの定期予防接種が定められている。県地域保健課は「4月から小学校に入学するが、予防接種がまだの方は今月中に受けてほしい」と呼び掛けている。