はしか予防接種強化 3市1村 乳児らに費用補助


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 沖縄県内で麻疹(はしか)が流行していることを受け、那覇市、沖縄市、名護市、北大東村の3市1村が6日までに予防接種の対応策を打ち出した。(1面に関連)

 那覇市は6~12カ月未満の乳児に対して、1人当たり1万1523円を補助する。また定期接種期間中に受けていない小学校6年生までの児童に対して、無料で予防接種を受けられるようにする。

 6~12カ月までの子どもへの予防接種は、はしか風疹混合ワクチン(MR)とはしか単独ワクチンの接種が補助対象で、6月末まで補助が受けられる。那覇市在住の人は市以外の医療機関で接種した場合も補助が受けられる。

 沖縄市では6~12カ月未満の乳児に対して、MRワクチンは上限1万1334円、はしか単独ワクチンは上限7808円で、6月末まで補助する方針。定期接種を受けていない18歳未満の子どもに対しては、すでに市独自で接種費用を全額負担している。

 名護市は6~12カ月未満の乳児への予防接種を県の補助に加え、足りない額を市予算で全額補助する。独自の措置として第1期「1歳~2歳未満」の定期予防接種が未接種となっている5歳未満にも予防接種費用を全額助成する。北大東村は6~12カ月未満の乳児への予防接種の費用を助成することを決めた。定期接種を受けていない中学3年生までの子どもに対しても、村独自で全額公費で費用を負担している。