沖縄県内ではしかの感染が急速に広がっていることを受け、全国でも警戒の動きが出ている。国立国際医療研究センターの国際感染症センター(東京都)は4月、はしかの症状などを紹介し、注意を呼び掛ける資料を作成した。日本語を含め6言語で分かりやすく説明しており、担当者は「訪日客や、地域で暮らす外国人の理解に役立ててほしい」と話している。
資料はイラスト入りで、「沖縄県ではしか流行中」「沖縄から帰った後、体調不良で病院に行く時は、いきなり受診せず、まず病院へ電話を」などと注意点を記載。7日時点で日本語・英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ネパール語の資料があり、同センターのホームページで公開している。
資料作成に携わった同センターの感染症対策専門職の堀成美さんは「日本に住む外国人の中には、会話が流ちょうでも漢字が交ざった文章は読めない人が多い。日本語学校や外国人が集まる場所で資料を活用してほしい」と訴えている。