はしかQ&A


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Q1.はしかってどんな病気?

はしか(麻疹=ましん)は麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。感染力がとても強く、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染だけでなく、空気中を漂うウイルス粒子を吸い込むだけで感染します。例えば、教室や体育館など閉鎖空間で発症者がいると、免疫を持たない人は90%以上の確率で発症すると考えられています。
また、一度発症すると一生免疫が持続するといわれています。

 

Q2.三日はしかとは違うの?

はしかは「麻疹」、三日はしかは「風疹」といい、原因となるウイルスが異なります。そのため、それぞれに効果のあるワクチンも違います。
麻疹は感染後10~12日の潜伏期間を経て発症、38度前後の熱が2~4日続いた後、高熱とともに発疹が出現。主な症状は7~10日で回復します。
風疹は麻疹に比べ感染力は弱く症状も軽いですが、妊娠初期にかかると赤ちゃんに先天性の疾患や障害をもたらすことがあります。2~3週間の潜伏期間を経て発症し発熱や発疹、リンパ節のはれなどの症状が3~5日続きます。

 

Q3.過去にはしかにかかったことがあっても予防接種を受けるべき?

免疫を持っていると考えられるので予防接種を受ける必要はありません。

 

Q4.予防接種をいつ受けたか、どこで分かるの?

母子健康手帳に接種日や接種したワクチン名などが記録されています。

 

Q5.なぜ予防接種は2回必要なの?

1回の接種では十分に免疫がつかない人もいます。また、1回の接種で免疫がついても時間の経過とともに免疫が減少してしまうこともあるためです。

 

Q6.ワクチン接種を受けた方がいい人はどんな人?

定期接種の対象年齢以外でも、はしかにかかったことがなく1回もワクチンを受けたことがない人はリスクが高いです。医療従事者や学校関係者、保育福祉関係者など感染拡大への影響が大きい人も積極的に受けたほうがいいとされています。

 

Q7.1期(1歳以上2歳未満)・2期(小学入学前1年間)どちらも接種していない場合、これから2回接種してもいい?

できるだけ早く受けることが必要です。流行時には、1回目の接種から1カ月の間隔を開けて2回目の接種が可能です。流行が終息した後は、1回目から数年の間隔を開けた方が効果が上がります。

 

Q8.予防接種後、どのくらいで抗体ができる?

ワクチン接種後2週間が経過すると、感染予防に十分な血中抗体が出現するといわれています。はしかを発症している人と接触しても72時間以内にワクチン接種すれば、ある程度の感染予防が期待できます。

 

Q9.妊娠中、妊娠の可能性があり心配。どうしたらいい?

妊娠中や妊娠の可能性がある人は予防接種を受けられません。人が集まるところを避け、パートナーなど身近な人は予防接種を受けるようにしてください。

 

Q10.単独のはしかワクチンの替わりにMRワクチン(麻疹・風疹混合)を接種しても問題ない?

MRワクチンは単独ワクチンと同様の効果が期待され、健康への影響もありません。むしろ風疹(三日はしか)の予防にもつながります。ただし妊娠中は接種できません。

 

Q11.はしかにかかったことがあるか分からない。予防接種履歴も不明の場合どうしたらいい?

抗体検査で確認する方法がありますが、検査を受けずに予防接種を受けてもかまいません。

 


参照元:厚生労働省、沖縄県医師会、国立感染症研究所の各ホームページなど