泡盛マイスター協会の新垣勝信会長は9日、那覇市泉崎の沖縄県庁で、韓国内での琉球泡盛学講座開設に向けて韓国ベバリッジマスター協会の李碩絃(リソクヒョン)会長と業務協約を締結した。マイスター協会の5人が特任教授となり、7月22日から1週間、韓国ソウルで泡盛の知識や沖縄の歴史、テイスティングなどを教える。
ベバリッジマスター協会は、韓国でバーテンダーやソムリエ、バリスタなど飲料に関わる資格の試験を実施する団体。
今回の講座は、韓国政府労働部が進める人材育成事業「国家食務能力標準プログラム」の一環として実施され、20代から30代の男女17人が受講する。受講生は講座後の試験に合格すれば、韓国国内で泡盛マイスター資格を名乗ることができる。合格者のうち希望者は沖縄で1年間のインターンシップに取り組む。今後、韓国バーテンダー協会と提携している韓国内の4大学でも講座を開講する予定という。
李会長は「若者に他国の文化や、日本のバーテンダーの優れた技術を学んでもらうきっかけになる。(受講生には)沖縄と韓国を結ぶ架け橋になってほしい」と話した。