沖縄の「三線」を牛の骨で作ってみた!


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材料の一部に牛の骨を用いた三線について説明する新崎松雄さん=10日、沖縄市役所市長応接室

 【沖縄】沖縄市泡瀬の新崎太鼓三味線店の新崎松雄会長(79)がこのほど、弦を巻くカラクイの材料に牛の骨を用いた三線を完成させ、沖縄市に寄贈した。

 職人歴43年になる新崎さんは、カラクイに用いられてきた象牙の入手が年々難しくなっていることから、代替品を製作しようと、プラスチックや牛の角などさまざまな素材で何度も試作し、牛の骨での完成にこぎ着けた。特に骨が厚い闘牛の腿(もも)の部分が加工に適しているという。棹(さお)上部の「天」の部分にも牛骨で紋をかたどった。

 新崎さんは「牛の骨であれば入手しやすく、今後は(入手の)心配はないのではないか」と話した。このほか、棹の形や色にも工夫を凝らしており、構想から3年以上かけて完成させた。

 10日の沖縄市役所での寄贈式で新崎さんは「独特の音の伸びがよく出ている。95点の出来だ」と仕上がりに満足そう。受け取った桑江朝千夫市長は「ただ飾るのではなく、弾いてもらいたいとの意向でもあるので、エイサー会館か、おんがく村で活用したい」と話した。