くらし
「はしか流行」

沖縄 はしか流行中! 安心して旅行するための対策は?

■ゴールデンウイーク! 沖縄観光の季節です


もうすぐゴールデンウィーク。2018年は5月1日(火)と2日(水)に有給をとれば、4月28日(土)から5月6日(日)まで9連休!沖縄に行くという方も多いのではないでしょうか。
今、沖縄は「うりずんの季節」。梅雨入り前のさわやかな青空が続く、一年で最も過ごしやすい時期です。海開きもしていますから、ビーチでも泳げる!沖縄へ旅行するにはいい季節と言えます。

 


どこまでも青い沖縄の海

■1人の観光客から…沖縄ではしかが流行


そんな沖縄は今、麻疹(はしか)が流行の兆しを見せています。3月下旬に1人のはしか感染が確認されて以来、4月11日までに38人の感染が確認されています。現段階で流行終息の気配はなく、沖縄県は県民に早めのワクチン接種を呼び掛けています。

今回の流行は、1人の観光客から始まりました。初めて感染が確認された外国人男性は3月17日に来沖し、那覇市や糸満市、北谷町美浜、名護市などの商業施設、観光施設を回りました。まず、この男性と接触した人に感染が拡がりました。これまで確認された患者のうち、少なくとも8人が商業施設や飲食店従業員など観光関連の仕事に就いていました。

 

■はしかってどんな病気?


はしかは麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。感染力がとても強く、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染だけでなく、空気中を漂うウイルス粒子を吸い込むだけで感染します。例えば、教室や体育館など閉鎖空間で発症者がいると、免疫を持たない人は90%以上の確率で発症すると考えられています。

 

今だから知りたいはしかQ&A

 

「これだけ感染力が強いはしかが流行している沖縄への旅行は控えようか」と考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

ちょっと待ってください!それは過剰反応です!
はしか感染を心配する必要がある人と心配する必要がない人がいます。

はしかは一度免疫を獲得すると一生続くと言われています。これまでにはしかにかかったことのある人には感染しません。そして、おおむね50歳以上の人も自然に感染している可能性が高いので、心配する必要はありません。


1歳と幼稚園年長さんは定期接種の対象

 現在国内ではMR(麻疹、風疹)ワクチンが定期接種の対象なので、対象年齢なら無料で受けることができます。2回の接種が必要で第1期は1歳。第2期は小学校就学前の1年間です。定期接種の時にちゃんと受けている人も免疫ができていますので、安心して沖縄にいらしてください。

■20代~40代の「ワクチン空白世代」が危険

 

感染を心配すべき人は、まだはしかにかかったことがない人で、ワクチンを1回しか受けていない、もしくは1度も受けていない人です。
はしかワクチンは1978年10月から定期接種となり、子どもを対象に接種が進められてきましたが、当初は1回だけの接種とされていました。しかし、実は1回接種では免疫が十分につかないことが分かってきました。
1977(昭和52)年から1990(平成2)年に生まれた人は、定期接種1回時代に子どもだった人たちで、免疫が低い可能性があります。今回の沖縄の流行でも患者の7割が20代~40代で、ワクチン接種歴がない、もしくは1回しか受けていませんでした。
沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科の高山義浩医師は「はしかはワクチンで予防することができます。2回の予防接種を完了していない人で沖縄旅行を予定している人はせっかくの機会なので、MRワクチンを接種してから来られたらどうでしょうか」と話します。

 


■赤ちゃんはどうすればいい?

 

問題は、定期接種前の赤ちゃんです。生後6カ月までの赤ちゃんは母親の抗体が続いているので、母親がはしか抗体を持っていれば、赤ちゃんも持っていると考えられます。

6カ月~1歳の赤ちゃんはどうすればいいのでしょうか。高山医師は「空港とホテルを往復するくらいなら大丈夫だと思いますが、この流行が収まるまでは旅行を延期することも1つの選択肢だと思います。沖縄にいらっしゃるなら、観光地やショッピングモールなど人混みは避けてください」と注意喚起します。


はしかの免疫を持っていれば感染の恐れはありません。旅行前に母子手帳で接種歴を確認してください。接種を2回していなければ、ぜひ接種の検討を。そして、沖縄旅行を楽しんでください。(玉城江梨子)