「やんばる希少種守って」 交通事故防止へ マグネット配る


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新しく頒布されるロードキル防止を目的にしたヤンバルクイナ(左)とリュウキュウヤマガメのマグネット

 【北部】沖縄県のやんばる地域に生息するヤンバルクイナなどの希少生物を交通事故から守ろうと、やんばる自然体験活動協議会は、3月23日から新たなマグネットの頒布を始めている。

 マグネットはロードキル(交通事故死)防止の意識を広めることが目的。図柄はヤンバルクイナとリュウキュウヤマガメの2種類で、各470枚限定。なくなればその都度、増刷を検討する。1枚400円。

 これまでもイシカワガエルやケナガネズミなど、やんばるにしか生息しない希少生物を描いたマグネットが作られてきた。中でも、ヤンバルクイナのマグネットの復活を望む声は多く、2014年の無料配布以来、4年ぶりに新たなデザインとなった。

 環境省やんばる野生生物保護センターによると、17年の1年間で発生した交通事故は、ヤンバルクイナが30件でうち26件が死んだ。ケナガネズミは2件とも死んだ。やんばる自然体験活動協議会の知花直子さんは「生き物たちを守るためにも、ドライバーの皆さんには安全運転を心掛けてほしい」と呼び掛けた。問い合わせは、やんばる野生生物保護センター(電話)0980(50)1025。