那覇空港→恩納村→海洋博公園まで2時間半 JTB・北部シャトルバス運行 多言語、WEB予約も


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沖縄エアポートシャトル用の塗装がされたバス=18日、那覇市の県立博物館・美術館

 JTB沖縄(那覇市、杉本健次社長)と北部観光バス(名護市、仲泊栄次社長)は18日、那覇空港から恩納村を経由して本部町の海洋博記念公園を結ぶ高速路線バス「沖縄エアポートシャトル」を5月23日から運行すると発表した。1日往復25便を運行する。ウェブ上から予約でき、多言語での音声ガイドを行うなど外国人向けのサービスを重視し、北部地区への送客につなげる。

 運行は両社が5千万円ずつ出資し3月9日に設立した「沖縄エアポートシャトル有限責任事業組合」(LLP)が事業主体となる。那覇と海洋博記念公園間を2時間半で結ぶ。恩納村から名護市のリゾート地帯ではナビービーチ前とかりゆしビーチ前に停車。シャトルの到着時間に合わせて近隣の6ホテルから送迎バスを運行し、利便性を高める。

 全車両で公共無線LAN「Be.Okinawa Free Wi-Fi」を導入し、バスの位置情報も提供する。

 料金は最大2千円。外国人向けのフリーパスやホテルパックなどの商品も検討し、需要を掘り起こす。初年度は7万人の利用を目標とする。

 同日、那覇市の県立博物館・美術館で開かれた記者会見で杉本社長は「快適な移動手段をつくり、レンタカーに過度に依存しない体制をつくる」と述べた。北部観光バスの仲泊社長は「互いの強みを生かして北部に送客したい」と話した。