“ジムニー愛”の専門店 大城さん、力強さに魅了 「県内に走行コースを」 沖縄県北中城


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ジムニー専門店を営む大城勉さん=北中城村渡口のガレージTOMO

 【北中城】沖縄県内の国道329号を北上し、北中城村の渡口交差点に差し掛かると左手に現れる四輪駆動の軽自動車「ジムニー」が居並ぶのが目に入る。大城勉さん(47)が経営する「ガレージTOMO」に展示されているジムニーたちだ。

 生まれつき心臓が悪く、校内マラソンに出場することもできなかったという大城さんは力強く走るジムニーに約20年、魅了され続けている。「今後は県内にジムニーの走行コースをつくりたい」と、“ジムニー愛”を見せている。

 ジムニーはスズキが1970年に、軽自動車の本格派クロスカントリー4WDとして販売を開始。専門誌が発行されるなど、愛好者は多い。

 大城さんがジムニーに出会ったのは20代後半の頃。持病で走ることも難しかった大城さんにとって、アクセルを踏んだだけで、他の人と同じように走れる車は特別なものだった。ある日、知り合いから安く譲ってもらったのがジムニーだった。通常の車が上れない坂をぐんぐん上るジムニーの力強さに引かれた。

 2008年に「ガレージTOMO」をオープン。14年からはジムニーの専門店として営業を始めた。大城さんは「専門店になると、同業者からの紹介のお客さんも増えた」と語る。会社のホームページではジムニーの動画だけでなく、自作の「ジムニー物語」や、それぞれに合ったジムニーを紹介する「Yes・Noチャート」も載せている。

 大城さんは「イベントをどんどん開催していって、ジムニーの良さを伝えていきたい」と意欲を見せた。