闘牛の大迫力、目前で 沖縄県外客ツアー好評 うるま


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市観光物産協会が実施している「貸切闘牛大会」=20日、うるま市石川の多目的ドーム

 【うるま】沖縄県うるま市の闘牛を多くの人に知ってもらおうと、市観光物産協会(神村盛行理事長)は、修学旅行生や県外の企業などを対象にしたツアー「貸切闘牛大会」を2016年から実施している。20日には静岡県の不動産業「サンセール伊波」の貸切闘牛大会が市石川多目的ドームで開かれた。同社社員ら約41人が、千キロ級の巨体がぶつかり合う荒々しい取り組みを楽しんだ。

 ツアーでは、闘牛実況アナウンサーの伊波大志さんの闘牛解説や、沖縄の闘牛の特徴、観戦する際の見どころなどの解説も行われた。ツアーの最後には、千キロ級の闘牛の練習試合が2回行われ、初めて間近で見る闘牛の迫力に、社員らはスマートフォンのカメラで撮影したり、闘牛の雄たけびに驚いたりしていた。

 サンセール伊波の伊波武郎会長は、市石川出身で高校卒業後に県外で生活し、静岡県で不動産業を始めた。伊波会長は「高校時代は、石川で闘牛を見たことがあった」と、約50年ぶりの闘牛観戦を楽しんだ。「県外では、闘牛がどんなものか知る人は少ない。社員たちにも本物の闘牛がどんなものか知ってほしかった」と話した。