沖縄県内の麻疹(はしか)の流行を受け、はしかが理由とみられる旅行のキャンセルは、27日時点で2188人となったことが県観光振興課のまとめで分かった。前日から920人増え、ゴールデンウイークを前に観光業への影響が懸念される。
県内観光業界は、26日に開いた「沖縄観光コンベンション推進協議会」で「沖縄観光安全・安心キャンペーン ワクチン接種で沖縄観光『はしか』ゼロへ」をキャッチフレーズに、観光業従事者への予防接種を呼び掛けることを確認、感染を抑える取り組みを強化している。
県地域保健課は、新たに男女3人にはしかの感染が確認されたと発表した。県内では4年ぶりとなるはしかの感染が3月下旬に確認されて以降、患者は計74人となった。県によると今回の流行で初めて4次感染が確認された。
新たな3人は本島在住の30代男性と名護市の30代女性、宜野湾市の20代女性。県によると、30代男性は医療機関を訪れた際に別の患者からうつった4次感染の可能性が高い。
発熱した日を考慮すると、これまでに44人が回復したとみられる。