平和への願い込め 空に泳ぐこいのぼり2万6千匹 沖縄一の長さ35メートルもお目見え


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元気よく大空を泳ぐ全長約35㍍の巨大こいのぼりや手作りのこいのぼり=28日、糸満市摩文仁の平和祈念公園

 「第14回平和祈念こいのぼりまつり」(県平和祈念財団主催)が28日、糸満市摩文仁の平和祈念公園で始まった。

 沖縄一の長さという全長約35㍍の巨大こいのぼりのほか、園内と各慰霊塔にミニこいのぼり約2万3千匹や、糸満市から名護市までの園児らが平和を願って制作した約3千匹の手作りこいのぼりも飾られ、元気よく泳いでいる。5月6日まで。
 

 まつりは、若い世代に戦争の悲惨さ、自由と平和の尊さを知ってもらおうと2005年から始まった。
 
 掲揚式には親子連れら約2千人が参加。県平和祈念財団の新垣雄久会長(代読・上原兼治常務理事)は「世界中の子どもたちの幸せを祈念し、力を合わせて青空にこいのぼりを高く掲げ、平和を祈りましょう」とあいさつした。
 
 沖縄や韓国、台湾、アメリカなどの代表の子どもたち11人が「平和な世界をつくっていくことを誓い、空高くこいのぼりを掲揚します」と元気いっぱい平和の言葉を読み上げた。
 
 NPO法人沖縄鍾乳洞協会の山内平三郎理事長ら4人が制作した県内最大の全長約35㍍、胴回り約12㍍の巨大こいのぼりがクレーン車で掲揚されると、子どもたちから大歓声が上がった。
 
 巨大こいのぼりは午前9時~午後4時ごろまで掲揚。期間中は無料のグラウンドゴルフや手作りこいのぼりなどのイベントもある。【琉球新報電子版】