校歌探訪 石垣市立平真小学校


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 石垣市立小学校で最大の児童数を誇る平真小学校の歴史は、1890年の平得簡易小学校の開校に始まる。幾度の校名変更や校舎地移転を経て、2020年には創立130年を迎える。当初からの校区は、かつて農地が広がっていた市平得・真栄里地区。復帰後、国家公務員宿舎や県営住宅などの建設で人口は増え、校区見直しもあり児童数は増加した。現在も住宅地、商業地として地域は活気を見せる。
 校歌が制定されたのは1948年1月。「季節の花の 咲くところ」(3番)と歌うように、年中季節の花木が校内を彩る。また「学びの庭の 明け暮れを」(2番)、「学びの道に いそしめば」(3番)と、学びを大事にする地域性が反映される。学芸会では地域住民から学んだ棒術や笛を6年生全員が披露するなど、勉学以外でも地域が学びの心を共に育てている。作詞・伊波南哲、作曲・仲里長宜