沖縄の観光 働いて学ぶ あす那覇で講演会 外国人受け入れ訴え


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
同僚に囲まれ笑顔を見せるサントス・パウデルさん(中央)=2日、那覇市のホテルパームロイヤルNAHA

 観光業を学ぼうと3年前にネパールから来沖し、沖縄県内の日本語学校を卒業したサントス・パウデルさん(35)が、4月から那覇市のホテルパームロイヤルNAHAでフロントマンとして活躍している。両親の仕送りに頼りながら学校を卒業。来月には母国に残していた妻も来沖し、一緒に生活する。サントスさんは「外国人という理由で就労時間が制限されるなど難しいこともあったが、たくさんの助けを受けて夢がかなった」と話している。

 日本では入管難民法により、外国人留学生は週28時間以内の就労しか認められていない。学生の中には学費や生活費をまかなえず道半ばで帰国する人もいる。

 サントスさんは母国ネパールで大学卒業後、マーケティングの仕事に就いた。ネパールでは日本での勤務経歴が高く評価されるという。観光業が好調な沖縄で学ぶため33歳で単身で沖縄を訪れ、日本語学校に入学した。1年間学業を積んだ後、県内のホテルに契約社員として雇用された。今年4月からはホテルパームロイヤルNAHAに正社員として勤務している。

 サントスさんを採用した同ホテルの高倉直久総支配人(38)は「彼の仕事の丁寧さは、職員にとてもいい影響を与えている」と高く評価する。サントスさんは「日本で学びたい外国人はたくさんいるはず。制度が整えばもっと多くの人が日本で学び、母国に持ち帰るだろう」と話し、再びフロントに戻って観光客を笑顔で出迎えた。

 サントスさんは、12日に那覇市の県立博物館講堂で開かれる「毛受敏浩氏講演会 人口減時代の日本の選択―外国人受け入れと沖縄の可能性」(同実行委主催)の一部で司会を務める。午後3~5時。入場無料。問い合わせは(電話)098(886)1415。