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【ハワイ】最先端担う人材を 第7回トークストーリー 教育テーマに議論

第7回ウチナーンチュトークストーリーで論議するハワイ州のイゲ知事(右)、沖縄科学技術大学院大学のピーター・グルース学長(左)らパネリスト=3月、米ハワイ州の東西センター

 「第7回ウチナーンチュ トークストーリー」が3月26日、米ハワイ州の教育・研究機関「東西センター」で開かれた。2010年に始まった同イベントは、毎年沖縄に関する題材をテーマに、さまざまな分野の専門家を招き意見交換を行っている。WUBハワイ、東西センター、ハワイ大学沖縄研究学部、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の協賛で行われた。

 今回のテーマは「最先端からの観点」。沖縄とハワイの科学技術・工学・数学分野に重点を置いた教育「STEM教育」に焦点を当て、沖縄とハワイの文化に加え、経済を活性化させるグローバルリーダーの育成について論議し、展望を分かち合った。

 沖縄科学技術大学院大学学長のピーター・グルース博士が基調講演を行った。パネルディスカッションも行われ、ハワイ大学学長のデイビッド・ラスナー氏、ハワイ大学生物保護研究所理事のケネス・カネシロ氏、ワイアルア高校STEM教育ロボティクスコーディネーターのグレン・リー氏、ハワイ州のデイビッド・イゲ知事が登壇し、意見を交わした。

 基調講演でグルース学長は、世界の人口や寿命、気候の変化、科学革新、経済への影響などについて話し、OISTの概要を報告した。パネルディスカッションでは、それぞれのパネリストが現場体験や考えを発表し、意見交換した。ラスナー氏は、STEM教育の重要性と革新への道のり、ハワイの大卒者の就職状況などを紹介。カネシロ氏は、ハワイの小中学生に生物保護の研究リサーチに参加してもらい、素晴らしい相乗効果が得られた実例を発表。「社会の一員として何かに挑戦し達成するという体験が大切だ」と語った。

 ワイアルア高校での取り組みを発表したリー氏は、高校生、保護者、地域のコミュニティーを巻き込んだSTEM教育により、生徒らが数多くのロボティックコンテストで受賞し、大学進学に貢献していると報告した。イゲ知事は、ハワイでのSTEM教育を奨励するとともに、グローバルリーダーとしての人格の形成に貢献している指導者らに感謝した。

 質疑応答ではOISTと地元との交流やプロジェクトについて、グルース学長がハワイの例を参考に、これからも努力していきたいと話した。最後に、WUBハワイのジョン・トグチ会長からグルース学長に対し、OISTの活動支援として2万5千ドルが贈呈された。
 (名護千賀子通信員)