「自分の体 自分のもの」障がい者に性教育を 支援者組織が講演会


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 障がい福祉事業所ではたらく支援者の会「南部MEET」は16日、思春期保健相談士の徳永桂子さん=兵庫県=を招き、与那原町コミュニティーセンターで講演会を開いた。障がいのある人に「性」を分かりやすく伝えるをテーマにした講演に、福祉作業所の職員ら約60人が耳を傾けた。

人形を使い体の仕組みを説明する徳永桂子さん=16日、与那原町の与那原町コミュニティーセンター

 徳永さんは「自身の性を知ることで、体への関心と自尊感情が育つ。障がいのある人も性教育を受ける権利がある」とし、親や支援者が性教育を行う責任があると指摘した。障がい者が、幼い頃から性を繰り返し学ぶ重要性を強調し「性の悩みを相談できる関係の構築にもつながる」と述べた。

 内閣府の調査によると、全国の20歳以上の男女5千人のうち、性被害経験のある女性が7・8%、男性が1・5%に上る。性被害を防止するために「保護者や地域、学校が連携して性に関する正しい知識を伝えることが効果的だ」と訴えた。

 講演では性教育の授業を再現し、「自分の体は、自分だけのもの。嫌なことをされそうになった時は、やめてと伝えて」と呼び掛けた。

 糸満市の児童心理治療施設で働く上地信乃さん(45)は職員10人と参加した。「幼い頃から性について考える必要性を実感した。今日学んだことを職場で共有し、子どもたちに伝えていきたい」と話した。