政府と沖縄県の宜野湾、浦添両市は20日、3月末に米軍牧港補給地区の一部(約3・4ヘクタール)が返還されたことと、米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区跡地が地権者に引き渡されたことを記念する式典と祝賀会を、那覇市のザ・ナハテラスで開いた。日米両政府や、浦添、宜野湾両市の関係者らが集まり、祝福した。菅義偉官房長官も出席し、基地負担軽減の成果を強調した。
菅官房長官は「沖縄基地の負担軽減に向けて大きな一歩となる」とあいさつした。負担軽減について「できることは全て行う。目に見える形で実現する。この強い決意で北部訓練場返還をはじめ長年解決しなかった課題に全力で取り組んでいる」と述べた。
登壇した松本哲治浦添市長は「3月には西海岸の関連道路が開通した。いよいよ浦添市西部の街づくりが始まったことを実感している」と述べた。佐喜真淳宜野湾市長は「今後返還される普天間飛行場などの跡地利用につなげるよう国、県、地権者と連携して跡地利用の取り組みを進めたい」と語った。菅氏は式典前、牧港補給地区返還部分と西普天間住宅地区跡地を視察した。