佐久田(浦添)女子バタ200県高新 県高校総体


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 2018年度沖縄県高校総合体育大会は26日、各地で競技が本格開幕した。

 競泳女子200メートルバタフライの佐久田真希(浦添)は2分20秒60で県高校記録と大会記録を塗り替えた。佐久田朝隆(同)は59秒73で男子100メートル背泳ぎの大会新。新設の女子800メートルリレーで浦添が初代女王となった。

 陸上男子400メートルの上原侑真(那覇西)は48秒83で大会新。空手団体形男子は前原、女子は浦添が制した。相撲団体は中部農林が2連覇し、個人無差別級は城間瑠正(中部農林)が頂点に立った。柔道団体は沖縄尚学男子が12連覇で30回目、同女子が13連覇で20回目の栄冠をつかんだ。カヌーは女子カヤックの野原楓花(沖縄水産)が4冠、宮国志匠(同)は男子カナディアン3冠を達成した。弓道個人男子は照屋智大(小禄)が2連覇、女子は渡慶次唯(豊見城)が初優勝。ホッケー女子は首里が制した。

◇狙うは5冠 佐久田、笑顔で挑戦

女子200メートルバタフライ決勝 県高校新記録を出した佐久田真希(浦添)=26日、那覇市の奥武山水泳プール

 昨年の全国中学校体育大会女子200メートルバタフライで5位に入った佐久田真希(浦添)が初めての県高校総体で実力を発揮した。同種目決勝で県高校記録を更新する2分20秒60をマーク。それでも県記録(2分15秒83)を持つだけに、県高新を伝える電光掲示板を見ながらも渋い表情に。レース直後も「ベストから5秒もタイムが落ちてしまった」と声を落とした。

 最近、調子が良くなく、初めての高校総体で予選は緊張したという。フォームが崩れ、水の抵抗を感じた。それでも泳ぎ切ると大会新記録でまとめた。

 決勝は前半勝負で挑んだ。スタートから一番最後に水面に浮上した時点でトップに立つ。得意のキックを細かく蹴ることはできたものの、泳ぎのテンポが上がらない。100メートルを折り返すとスピードは落ち、我慢のレースになった。「進んでいるように感じなかった」と振り返る言葉が苦しいレースを物語る。

 専門種目では思うような結果は残せなかったが、800メートルリレー、400メートルメドレーリレーでも優勝。「4人で1位になろうと頑張った。先輩たちと一緒に九州に出場したかった」と語る。27日は100メートルバタフライと400メートルリレーに臨む。「狙うは5冠です」と笑顔を見せた。

 (屋嘉部長将)