「工事が進むのが早い」 つぶやく抗議船船長 シュワブ岩にはアジサシ寄り着かず


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
埋め立て海域の囲い込みに向けて作業が進むK4護岸の建設現場=11時20分、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沖

 米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設が進む名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部では、30日も朝からK4護岸を両側から伸ばす工事が確認された。

 K4護岸が一本につながると辺野古側の埋め立て海域が囲い込まれ、土砂の投入が可能になる。

 基地建設に反対する市民がカヌー11艇で海上から抗議を行い、浮具を乗り越えて工事現場に近づき「工事を止めてくださーい」と訴えた。第11管区海上保安本部が工事現場に近づいたカヌーチームを確保して辺野古漁港に引き戻したが、再度カヌーで現場に繰り出して抗議を続けている。

 梅雨入りした沖縄地方だがこの日も朝から快晴で、抗議船の船長らは「工事の進みが早い」と語った。

 護岸で囲まれようとする海域には、カヌーチームが「シュワブ岩」と呼んできた岩がそそり立っており、渡り鳥のアジサシが毎年つがいで営巣にやってきたという。

 カヌーチームの男性は「工事が騒々しいせいで、今年は寄りつく姿が見られない。1年ぶりに家に帰ってきたら高層ビルに取り囲まれていたような感じだよな。岩自体も埋め立てられて消えてしまう」とつぶやいた。【琉球新報電子版】