アジサシ飛来 渡嘉敷・ナガンヌ島 県、近づかないよう注意


この記事を書いた人 Avatar photo 高良 利香
沿いの岩場で涼むマミジロアジサシ=30日午前11時ごろ、沖縄県渡嘉敷村ナガンヌ島(金良孝矢撮影)

 絶滅危惧2類の渡り鳥のアジサシが、繁殖のために沖縄県渡嘉敷村チービシのナガンヌ島周辺に飛来している。30日午前、マミジロアジサシ40羽以上、ベニアジサシ8羽以上、コアジサシ3羽が確認された。山階鳥類研究所によると、マミジロアジサシの数が5月末にこれほど確認されたのは初めてという。

 マミジロアジサシは「クラー」と鳴きながら、辺り一面を飛び交っていた。10羽ほどが海岸沿いで羽を休め、身繕いをする様子も見られた。

 コアジサシが産卵した卵も見られた。繁殖は7月ごろにピークを迎える。県は観光客や釣り人らに繁殖場所に近づかないよう呼び掛けている。