沖縄県内16年婚姻数 全体の3割再婚 高い離婚率背景


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 南西地域産業活性化センター(NIAC、石嶺伝一郎会長)は4日までに、沖縄の結婚と離婚の動向調査結果をまとめた。2016年の婚姻件数に占める再婚の割合は31・2%となり、全国の26・7%を上回った。NIACは「沖縄は離婚率が全国的に見ても高いことから、再婚の割合も高くなっているのではないか」と分析している。

 16年の沖縄の婚姻件数は8464組で、初婚が5820組、再婚は2644組だった。再婚の内訳は「夫が再婚」が最も多い999組で、次いで「夫と妻がともに再婚」が956組、「妻が再婚」は689組となった。婚姻件数に占める再婚の割合は1980年代以降から上昇傾向にあり、NIACは「女性の社会進出が進み、配偶者に頼らずに生活できるなど、結婚に対する意識が変化している可能性がある」と指摘した。

 16年の平均初婚年齢は男性が30・3歳(全国31・1歳)、女性が29歳(同29・4歳)となっており、全国よりも早い段階で結婚している。一方で復帰直後の75年は男性が26・6歳(同27歳)、女性が24・5歳(同24・7歳)で、県内でも晩婚化が進んでいる。