布団洗いの効果、科学的に検証 ランドリージローと琉大ベンチャー提携


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業務提携を発表するランドリージローの森下洋次郎代表(左)とグランセルの野村紘史代表=6日、沖縄県庁

 沖縄県内でコインランドリー事業を展開するランドリージロー(南風原町、森下洋次郎社長)と琉球大学発のベンチャー企業グランセル(西原町、野村紘史代表)は6日、布団の衛生環境が睡眠や健康に与える影響を研究するために業務提携をすると発表した。布団を洗うことによる衛生環境の変化を医学的知見も交えながら検証し、新たな事業展開につなげることを視野に入れている。

 ランドリージローは敷布団を丸洗いできる事業を強みとしている。今後はグランセルに所属する医師らの力を借りながら、丸洗いすることの効果を明確化し、顧客にわかりやすく説明していく。

 森下社長は「敷布団は通常、太陽の下で干したり、専用のクリーナーで吸引したりすることで汚れを落としていた。グランセルの医学的なデータを得て、布団は干すよりも洗った方がいいという常識や習慣を広めたい」と強調した。

 グランセルは布団を干す場合と洗う場合の違いを専門的な技術を活用して検証する。洗浄によって衛生的になった布団で眠ることで、健康にどのような好影響を及ぼすかも研究する。得られたデータはランドリージローに提供するほか、自社の事業展開にも活用する。

 野村代表は「研究で得られた知見はさまざまな分野で活用できる。ランドリー事業と医療事業の連携は楽しみな部分が多くある」と期待を込めた。