通学路にネコ死骸 北谷 半年余で6件相次ぐ


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沖繩警察署=7日、沖縄市の沖繩警察署

 【北谷・沖縄】北谷町砂辺地区で野ネコの保護活動に取り組む「クローバーの会」(仲村渠ひとみ代表)は4日、同区公民館付近の路上にネコの死骸が放置されているのを見つけた。3日にも沖縄市南桃原で腹部を切られたネコの死骸が見つかっている。同会や沖縄署は事件に発展する可能性があるとして警戒している。

 北谷町のネコの死骸は頭部と胴体の一部が放置されていた。放置場所は小学校の通学路。砂辺自治会の照屋博一会長代理は「子どもたちの見守り活動を強化する。他県で動物虐待が殺人事件に発展した事例もあるので心配だ」と話した。
 クローバーの会によると、昨年11月から同区内でネコの死骸放置が相次いでおり、今回で6件目。4月末にも腹部を切り裂かれたネコが見つかっている。現場と死骸に血痕はなく、他の場所で殺され、放置されたとみられる。町保健衛生課と県動物愛護管理センター、沖縄署などは5月1日に会議を開き、虐待防止のポスターや看板設置による注意喚起を決めた。沖縄署は北谷町と沖縄市の現場周辺のパトロールを強化している。