沖縄では年1回ペース 米軍機の墜落 復帰後49件目, 最多はF15の10件


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄の日本復帰後に県内で起きた米軍機の墜落事故は49件となった。このうち機種別ではF15戦闘機の墜落が最も多く、1979年に配備されて以降、11日に起きた事故を含めて10件11機に上っている。F15は2013年5月にも沖縄本島東の海上で訓練中に墜落した。墜落9件は海上での墜落だが、94年4月には嘉手納基地から離陸した直後に嘉手納弾薬庫内の黙認耕作地に墜落炎上する事故を起こしている。

 県内では、2016年12月に普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが名護市安部の海岸で墜落、大破した。ほかにも墜落事故の統計には含まれていない17年10月の東村高江の牧草地での米軍大型輸送ヘリコプターCH53Eの不時着・炎上、同12月の宜野湾市立普天間第二小学校の運動場へのCH53Eヘリの窓落下が発生。今年1月にもうるま市伊計島と読谷村の民間地に米軍ヘリが立て続けに不時着するなど、県や地元の再三の抗議や飛行中止の要請にもかかわらず、米軍機に関する事故発生に歯止めが掛からない事態となっている。

 また、17年8月に普天間飛行場所属のMV22オスプレイがオーストラリア沖で墜落し乗員3人が死亡するなど、在沖米軍の所属機が沖縄以外の場所で起こした事故もある。