F22暫定配備、オスプレイ飛来などに抗議 嘉手納町議会


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米軍嘉手納基地へのF22の暫定配備に抗議する意見書に全会一致で賛成する嘉手納町議会=12日午前10時半ごろ、嘉手納町議会

 【嘉手納】嘉手納町議会(徳里直樹議長)は6月定例会初日の12日午前、米軍嘉手納基地へのF22ステルス戦闘機の暫定配備、米空軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの飛来、旧海軍駐機場の使用に抗議する意見書と決議をそれぞれ全会一致で可決した。

 町議会は議会終了後の同日午後5時ごろに沖縄防衛局を訪ね、意見書と決議を手交する。その後、基地対策特別委員会でF15戦闘機の墜落事故への対応を協議する。

 意見書は首相や内閣官房長官など、決議は駐日米国大使や太平洋空軍司令官などに宛てた。

 F22は5月30日に嘉手納基地に暫定配備され、騒音を激化させている。CV22オスプレイは地元自治体が飛来に反対する中で、地元への事前通告がないままに今月4日、嘉手納基地に飛来し、翌5日に同基地を離れた。旧海軍駐機場は騒音被害などの軽減のために住宅地から離れた新駐機場への移転が完了しているが、今月4日夕に米軍機が旧駐機場で自走して90デシベル以上の騒音を記録した。

 基地特委の當山均委員長は「町議会として町民の不安、我慢の限界に達している声を受け止めて、町民の声を代弁するためにも決議を上げたい」と述べた。【琉球新報電子版】