琉球大を最優先に県内の国公立大学への薬学部創設を求めている県薬剤師会の亀谷浩昌会長らは13日、西原町の琉球大を訪れ、署名10万1660筆と要請文を提出した。大城肇学長は「署名の重さを真摯(しんし)に受け止めたい」と述べた。
県薬剤師会は県医師会と県歯科医師会、県看護協会の4者連名で1月から署名活動をしていた。西普天間住宅地区跡地で琉球大医学部と同付属病院移転を中心とした「沖縄健康医療拠点」の整備が計画されていることから、同大に薬学部ができれば効率的な研究体制ができるとしている。
文部科学省によると、国立大学に薬学科が設置されたのは、1969年4月の岡山大と広島大が最後。大城学長は、新学部設置はハードルが高いとしながらも「多くの県民の要望を受け、今後県や医療関係者の意見も聞きながら検討していけたらと思う」と述べた。
署名提出後、亀谷会長は「県民の要望は非常に高い。いろんな方の力を結集して堅い壁を突破したい」と意気込んだ。