山歩きで東村の魅力発信 自然遺産研究会、商品化へ現地調査


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東村内の山林を歩く「東村世界自然遺産研究会」のメンバーら=6日

 【東】東村内の山林を使った山歩き体験の商品化に向けて、村観光推進協議会のガイドらでつくる「東村世界自然遺産研究会」メンバー6人は6日、村有林内の調査を実施した。森林内を歩きながら、ビニールひもで印を付けるなど、コースの確認をした。

 今回は6時間かけて山林の7キロを歩き、メンバーは歩きづらい斜面や絶景が望める場所を確認した。また、歩けそうな別のコースも探し、印を付けるなど調査を進めた。

 道中には樹齢300年(推定)を超える巨木、オキナワウラジロガシや1970年代まで使われていた木炭を作った炭窯跡もあった。メンバーが歩いた道の多くは、炭窯で作った木炭を馬に載せて運んだ「馬道」と呼ばれる道で、現在でも残っている。

 メンバーはこれまで10回以上にわたって山林を調査してきたという。今後も調査を継続する。10月ごろにモニターツアーを予定している。

 研究会の妹尾(せのお)望プロジェクトリーダーは「山登りを通じて、やんばるの自然や歴史を体験できるツアーにしたい」と話した。体験プログラムにはカヌーや山登り、川歩きなどが含まれる予定だ。