【ワシントンDC】歴史交え芸能披露 桜まつり 老舗ホテルで公演も


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老舗ホテルで披露される沖縄の伝統芸能「四ツ竹」=米ワシントン

 米首都ワシントンで全米最大規模で開催される「全米桜まつり」の一環で開かれるジャパン・ストリート・フェスティバルでは特設ステージが設けられ、日本の伝統芸能やポップカルチャーが紹介されている。今年も玉城流翔節会、美智子の会師範、恩納桃枝さんらが出演し、琉舞に空手、三線、エイサーなど沖縄文化を披露した。恩納さんは「春の色を意識しながら色彩の良い衣装を選び、観客の飽きないようなプログラムを展開した」と話した。

 今年は、ワシントンの老舗ホテルのウィラード・インターコンチネンタル・ワシントンやメリーランド州のナショナル・ハーバーでも琉球舞踊、空手、三線音楽、エイサーを披露した。ウィラードは、1860年の日米修好通商条約の批准書を交換するために日本からの使節団が宿泊したホテルとして有名である。

 恩納さんは「解説に工夫をし、伝統文化の紹介だけではなく、琉球王国時代の歴史にも触れ、過去と現代の状況を説明しながら観客に沖縄をより一層知ってもらえるような進行にした」と語った。主催者の意向で、古典舞踊も披露した。「その中の一つの「柳」は、沖縄でも見せる機会がなく長い曲なので観客の反応が心配だったが、最後まで鑑賞してもらえた。ナショナルハーバーでの演舞も好評で次回の出演も依頼され光栄だ」と話した。最後に「パフォーマンスを通してきれい、楽しいを味わうだけでなく沖縄をより知ってもらうため、沖縄の魅力を堪能できるよう魅力ある舞台作りを今後も続けていきたい」と抱負を語った。
 (鈴木多美子通信員)