ハワイの県系人による琉球芸能集団「御冠船(うかんしん)歌舞団」の創設者、和多エリックさんと金城ノーマンさんがこのほど、米カリフォルニア州の北米沖縄県人会ヤマウチ・ビルで、沖縄に関する文化講演と民謡・舞踊の実演を行い、約150人が参加した。イベントは県人会のジョセフ・神谷文化部長が企画。プロジェクターを活用し、ウチナーグチ、英語、日本語を駆使した説明が好評だった。
具志川と本部町備瀬の子孫である県系4世の和多さんは、芸術ディレクターであり、玉城流翔節会ハワイ支部会員、ハワイ語の研究者でもある。
本部町にルーツを持つ県系3世の金城さんは13歳から唄・三線を習い、野村流音楽協会琉球民謡古典の師範で、ハワイで教室を開設している。ハワイ大学で教鞭も執っている。
御冠船歌舞団は、ワークショップを通して沖縄の芸能、文化、歴史、そして言語の研究をしている。
共通の目的を持ち、お互いをよく理解し励まし合い、切磋琢磨(せっさたくま)していくように努めているとする。また、ハワイと沖縄の留学生とのネットワークに協力している。 (当銘貞夫通信員)