マンゴー500トン出荷へ JAおきなわ「果実の色、糖度期待」


この記事を書いた人 大森 茂夫
「おいしいマンゴーを食べて、笑顔になってほしい」と語る農家の赤嶺彰一さん=18日、豊見城市内

 沖縄県産マンゴーの出荷が始まっている。JAおきなわ(大城勉理事長)は18日、2018年産のマンゴーの出荷計画が前年比27%減の約500トンになると発表した。加温栽培で6月末~7月上旬、無加温栽培も7月20日以降から出荷の最盛期を迎える見通し。JAによると少雨で小玉の心配はあるが、「品質が良く、果実の色や糖度も期待できる」という。

 683トンを収穫した昨年は、出荷ピークが8月にずれ込んだため、中元商戦に遅れた。18年産は開花時期が早まり、マンゴーの木の回復が遅れたことが影響して生産量は減少する。一方、「6月でこの味はなかなか出せない」と話すのは平田聡営農販売部次長。品質が高いものの割合を示す秀品率も高まると予想する。

 豊見城市与根の選果場では18日、農家が収穫した約1トンのマンゴーが箱詰めされた。同市のマンゴー農家の赤嶺彰一さんは「おいしいマンゴーを作るのが一番の目標。喜んでもらえるマンゴーを届けたい」と語った。