【南大東】任期満了に伴う南大東村長選が19日告示され、4期目を目指す無所属現職の仲田建匠氏(59)が無投票当選を果たした。仲田氏に今後の村政運営について聞いた。
―4回連続の無投票当選だ。
「これまで支えていただいた方たちに感謝し、改めて職の重さを感じている」
―最重要課題は。
「基幹作物のサトウキビを土台に産業振興、雇用創出して若い人たちの定住促進につなげたい。今年も梅雨に雨が少ない。土地改良と雨水をためる貯水池の整備に継続して取り組む」
「漁業はパヤオを設置し、船便に合わせて島外にマグロやサワラを出荷している。いい漁場なので販路拡大していきたい」
―観光振興では。
「沖縄観光が好調なので、離島にも来てもらえるよう積極的に島の魅力を発信したい。航空運賃は割高だが『南大東に行きたい』と思わせる地域づくりに取り組まなければならない」
―子育て支援や福祉は。
「島で出産ができないので、妊婦の産前産後の本島での滞在費20万円と渡航費などの助成を継続する」
「本島と離島の物価を近づけようと、パンや乳製品など飛行機の輸送コストを助成している。子育て世代が離島に住むための不利な条件を解消したい」
「火葬場とセレモニーホールを併設した施設の2020年3月落成を目指し進めている。離島でもゆりかごから墓場まで住民が安心・安全に暮らせる地域づくりに力を入れたい」 (聞き手・豊浜由紀子)