沖縄、介護職需給差4500人に 高い離職率 対策が急務


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 2025年に沖縄県内で必要となる介護職員の充足率は全国で4番目に低い79・4%と推計された。2万1899人の需要見込みに対し、供給は1万7398人しかなく、需要と供給の推計に4501人の開きが生じている。さらに県内では全国と比べて介護職員の離職率が高い。県は「人材の確保が喫緊の課題」と捉えており、対策が急務となっている。

 第7期県高齢者保健福祉計画によると、25年に必要な介護職員2万1899人のうち、介護施設や事業所の看護職員数は4569人、介護やその他の職員数は1万601人だった。

 15年の介護職員数は需要と供給ともに1万6668人と推計されている。5年後の20年は2057人、10年後では5231人の需要が増える見通しとなっている。20年には需要と供給の差は1534人だが、25年には約3倍の4501人に増加。年々、需要と供給が乖離(かいり)する。

 一方、16年度の介護職員の離職率は22・9%で全国平均と比べても6・2ポイント高い。約5人に1人が辞めており、職員不足を感じている介護事業者の割合も55・5%で半数以上が人繰りに窮している。

 県は労働環境や処遇の改善によって職員の定着を目指している。また、介護職員への研修など、人材育成を進め、介護サービスの質や利用者の安全を確保する考えだ。