カツオ1.2トン「おおばんまい」 各地で「ユッカヌヒー」


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集まった人たちにカツオのぶつ切りを投げて振る舞う子供たち(右)=17日、宮古島市の佐良浜漁港

 【宮古島】旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」の17日、宮古島市内では久松漁港や真謝漁港、池間島、狩俣など、各地で豊漁や航海安全を願うハーリー行事が催された。伊良部島の佐良浜漁港では、ハーリーのほか、カツオの切り身を投げる毎年恒例の「おおばんまい」があった。各地の催しには地域住民や観光客など多くの人が訪れ、にぎわった。

 佐良浜漁港でのおおばんまいでは、接岸した漁船の船首部分に乗った漁師や子どもたちがカツオのぶつ切りを投げた。集まった人たちは空き箱やビニール袋を持って待ち構え、「こっちも」と大きな声で呼び掛けたり、切り身を受け止めて「やった」などと歓声を上げたりした。おおばんまいは佐良浜の言葉で「大盤振る舞い」の意味。この日は約1・2トンのカツオが振る舞われた。

 昨年に続いて2度目の参加という藤奈保子さん(32)は「去年の方がたくさん取れたので、ちょっと残念だった。来年は“大漁”を目指したい」と笑顔で話していた。